IRISH-ON-FILM INDEX
アラモ The Alamo ![]() ![]() 1960年 アメリカ 192分(ディレクターズカット202分) ジョン・ウェイン監督・主演 リチャード・ウィドマーク ローレンス・ハーヴェイ フランキー・アヴァロン パトリック・ウェイン リンダ・クリスタル ジョーン・オブライエン チル・ウィルズ ジョゼフ・カレイア 「俺達は自由のために自由を信じて戦う。それは敵も同じで、死んだ敵兵もそれを信じながら勇敢に戦って倒れた。敵ながらあっぱれだ。」という感じの、今となってはもう信じられないほど好戦的なウェスタンものだが見てしまった。史実によればアラモ砦に残った185名の中にはアイルランド系やスコットランド系が数多く、戦いの場でもバグパイプが吹かれたらしいが、ストーリー中にはなかった。だってジョン・ウェインがドンパチやってる時にバグパイプの音色が響いちゃったら「男!テキサス!ウェスタン!」っつーイメージが台無しだもんね。その代わりにフィンという名前のジョークと酒好きの義勇兵や、二日酔いの朝「2ドルで偵察代わってくれ」という申し出に「俺が行く!」と飛び起きるスコッティという名前の男が登場する。2人ともいかにもアイルランド系とスコットランド系のステレオタイプで笑える。【S杉山】 Wの密約 The Windsor Protocol ![]() ![]() 1996年 カナダ、アメリカ 96分 R (TV) ジョージ・ミホルカ監督 カイル・マクラクラン アラン・サイク マーシャ・クリーンン クリス・ウィギンス リサ・ブロンウィン・ムーア ジョン・コリコス ヴラスタ・ヴラナ ソニア・ベネスラ 北アイルランドの人気作家ジャック・ヒギンズが生み出した変わり種ヒーロー、ショーン・ディロンに、今回はカナダ人カイル・マクラクランが扮する。ナチスの隠し財産と支援者を記したリスト(ウィンザー・プロトコル)を巡る陰謀を、英国政府に雇われた一匹狼ディロンが阻止するアクションもの。ディロンがIRA出身ということには今回は全く触れられず、カナダが舞台のストーリーにもアイルランド問題は全く絡まない。冒頭、ロンドン下町のパブで労働者相手に、カイル・マクラクランがアイルランド訛りでわめきながら殴り合いの喧嘩をするシーンがあるだけで、ロブ・ロウが演じた前2作のような「暗い過去を引きずる男」「祖国アイルランドを裏切った男」「孤独な公安の飼い犬」のイメージは皆無。「密約の地」「嵐の眼」参照。【マン】 ウェイクアップ!ネッド Waking Ned Devine ![]() ![]() ![]()
1998年 イギリス、アイルランド 92分カーク・ジョーンズ監督 イアン・バネン デヴィッド・ケリー フィオヌーラ・フラナガン スーザン・リンチ ジェームズ・ネスビット ジミー・キーオウ モーラ・オマリー ロバート・ヒッキー パディ・ウォード ジェームズ・ライランド フィンタン・マッキーオン マシュー・デヴィット アイリーン・ドロメイ キティ・フィッツジェラルド ダーモット・ケリガン アイルランドの小さな村タリーモアで、12億円相当の宝くじに当たったネッドは、ショックでそのままポックリ昇天、天国へ!身寄りのないネッドの賞金は、このままでは国に没収されてしまう。みすみす大金を逃す手はないと、村人52人が一致団結、ダブリンからやって来た宝くじ調査員を相手に、ねこばば計画を企てる! この奇想天外なストーリーと個性的な登場人物たちの魅力に加えて、「宝くじで一攫千金」という世界共通の身近な夢を描いて、イギリス・アメリカでロングラン大ヒット中の本作。監督はコマーシャルの世界で活躍してきたカーク・ジョーンズ。ある小さな田舎町で、一人の婦人郵便局長が宝くじに当選、小さな幸運を引き当てたという新聞記事をヒントに、ジョーンズは脚本を執筆4年間に渡り推敲を重ね、97年夏マン島で6週間に渡る撮影に臨んだ。(コメントは(株)メディアボックスよりいただいたプレス資料から転載、画像は同社提供です。) アイルランド南部の片田舎を舞台に、賞金689万ポンドの宝くじをめぐり、51人の村人が狂騒するという何とも愉快なコメディーです。すっとぼけた雰囲気が、何となく『ヒア・マイ・ソング』と似ていました。イアン・バネン(この人、スコットランド人)とデヴィッド・ケリー(アイリッシュ)の熟年俳優が堂々と主演をはっています。ロケ地はマン島。パディ、ジェイムソン、ブッシュミルズ、パワーズとアイリッシュ・ウイスキーが見事な小道具として生かされていました。なかでもパワーズで祝杯を上げるラストシーンは秀逸でした!【武部好伸】
Breaker Morant ![]() ![]() 1980年 オーストラリア 107分 ブルース・ベレスフォード監督 エドワード・ウッドワード ジャック・トンプソン ジョン・ウォーターズ ブライアン・ブラウン チャールズ・バッド・ティングウェル テレンス・ドノヴァン ヴィンセント・ボール レイ・ミーガー クリス・ヘイウッド ラッセル・キーフェル ルイス・フィッツジェラルド ロッド・マリナー アラン・キャッセル ロブ・スティール クリス・スミス 日本では公開されなかったけど、オーストラリア映画のBreaker Morant。これは南アのボーア戦争に駆り出された豪州兵たちの話で、結構きびしい内容で当然ハッピーエンドなんかではない。男っぽくてこまかいところまで時代考証なんかも実に行き届いていて、一番好きな映画を一本だけ云えといわれたらためらいなくこれを上げます。但しいわゆる娯楽性はあまりなく、ここアメリカでも封切られて一週間しないうちに終わってしまいました。駐屯地の護衛をする部隊がスコットランドのGordon Highlanders Regimentで、夜の消灯ラッパのかわりにパイパーがRaveilleを吹くのがバックに聞こえてくる、という、マニアだと、もう泣けるで、というものです。テープ買って何回も見ました。【Bannockburn】 RONIN Ronin ![]() ![]() 1998年 アメリカ 122分 R ジョン・フランケンハイマー監督 ロバート・デ・ニーロ ジャン・レノ ナターシャ・マッケルホーン ステラン・スカルスゲールド ショーン・ビーン スキップ・サッダス マイケル・ロンスデール ジョナサン・プライス 東西冷戦終結によって失職した各国諜報員、互いに正体不明な5人の男がパリの裏街に掻き集められ、ある男が持っているカバンを奪取したら大金をやると、ディアドラという名の女に持ちかけられる。英国人の銃器マニア(ショーン・ビーン)が軽蔑しきった口調で女のアイルランド訛りを指摘するが、アメリカから来た主人公(ロバート・デ・ニーロ)の「北か南か?」の質問に対する回答はない。カバンの中身が何かも知らされず、ただそれをロシアとアイルランドが欲しがっていることだけがわかる。もう1人のアイルランド人シェイマス(ジョナサン・プライス)も登場し、カバンを奪取するまでが前半。後半はカバンを横取りした人物が、売り渡し先としてアイルランドとロシアを両天秤にかけながら右往左往する。そして3人目のアイルランド人の正体が最後の最後に明かされて、北アイルランド和平協定を報じるBBCニュース(一部架空)が締めくくる。殺しの技能を身につけた多数の「浪人」を野に放ったCIA、KGB、英国軍特殊部隊などとIRAを同列に並べたところがミソ。ニース、アルル、パリで繰り返される隘路のカーチェイスが凄い。【マン】 マクベス巡査 Hamish Macbeth ![]() ![]() ![]() 1995年 イギリス TVシリーズ パトリック・ロウ、ニコラス・レントン、シド・ロバートソン監督 ロバート・カーライル ブライアン・アレグザンダー デヴィッド・アシュトン モナ・ブルース ステュアート・デヴィッズ ダンカン・ダフ ヴァレリー・ゴーガン シャーリー・ヘンダーソン モラグ・フッド アン・クリステン アン・レイシー ステュアート・マッグーギャン キャンベル・モリソン ブライアン・ペティファー バーバラ・ラファーティ ラルフ・リーチ ジミー・ユール スコットランドの片田舎が舞台で、明記されているロケ地:Staffin (Isle of Skye), Plockton, Kyle of Lochalsh。
7月9日の【pokichi】さんのご紹介を受けて、Scotland the MovieのエディターDoug Hill氏にホームページへのリンク許諾を求めたところ、7月20日に快諾の返信を貰いました。
原題はHamish MacBeth。ヘイミッシュ?変わったファースト・ネームやな、と思っていました。ところが、最近 ”Braveheart”をビデオでゆっくり見直していたら、Wallaceの友達というか、力自慢の大男がいて、石の投げ合いで頭につぶてを受けてひっくり返ってしまい、それ以来Wallaceの腹心の部下になるのですが、彼の名前がHamishでした。納得です。(だけど、マクべス巡査、と言う題、「巡査」でいいのでしょうか。警部とかじゃどうなんでしょうか)【Bannockburn】 『巡査』じゃなく『警部』じゃないかということでしたが話の中では、上昇志向がなく、昇格すると都市の警察署に行くことになり、それがいやで、手柄もゆずってしまう、というキャラクター設定になってるし、制服警官だから警部じゃないと思います。ちなみち地域を総括している「インバネスから来る警察のお偉いさん」の中には女性警部がいますが、少なくとも彼はそれより格下です。あと、スコットランドのHPを開いていて、グラスゴーに2年在住経験をおもちのマッシー池田さんによると、ヘイミッシュという名前は、Jamesのゲーリック形とのことです。これでますますスコットランド系の名前ってことですね。【pokichi】
Father Ted ![]() ![]() ![]() 1995〜1998年 イギリス TVシリーズ デクラン・ロウニー監督 ダーモット・モーガン アーダル・オハンロン フランク・ケリー ポーリーン・マクリン アイルランド西部クレア州の超ド田舎で共同生活を営む3人のカトリック司祭--とぼけたリーダー格のテッド・クリリー神父、おっちょこちょいの青年ドゥーガル・マクガイア神父、大酒飲みで居眠りばかりの老人ジャック・ハケット神父、それに無愛想な家政婦のドイル夫人の計4人(いずれもアイルランド人の役者)が登場人物のほとんどすべてという、閉ざされた世界が舞台のオフビート・コメディ。ほとんどのシーンがロンドンのスタジオ録画だが、時々挿入される屋外シーンはエニスタイモン、キルフェノーラ、キルナボイ(いずれもクレア州)でのロケ。カトリック司祭を風刺して道化扱いにし、アイルランドの田舎をあまりにも馬鹿にして冗談キツイので、当初アイルランド国内では放送されなかったが、英国で放送中の電波の傍受やビデオ録画が出回ってアイルランド国内でも人気が出、遅れて民放で放送され始め、アイルランド人なら誰でも知っているという大流行になった。ファーザー・テッド役のコメディアン、ダーモット・モーガンは1998年2月28日、45歳の若さで心不全で急死。主役の死後もなお、イギリスとアイルランドで交互に再放送が繰り返されており、主役交代して新シリーズの収録もされているという。だが私個人は、セリフが聞き取れないという問題も大きいが、いったい何がそんなに可笑しいのかわからないことが多い。ひいき目に見てもモンティ・パイソンのような洗練されたシニカルな笑いには及ばない。【マン】 ジュラシックパーク Jurassic Park ![]() 1993年 アメリカ 127分 スティーヴン・スピルバーグ監督 サム・ニール ローラ・ダーン ジェフ・ゴールドブラム リチャード・アッテンボロー ボブ・ペック マーティン・フェレロ B・D・ウォン ジョゼフ・マゼロ アリアナ・リチャーズ 物語中、孫たちが恐竜に追われて命からがら逃げている時に、リチャード・アッテンポロー演じるジュラシックパークの経営者ジョン・ハモンドが、「わしはスコットランドからやって来て最初は蚤のサーカスで人気を得た。でも将来はそんなインチキではなく本物の、皆がアッと驚く見世物を提供したかったのだ。云々」と、ジュラシックパーク開園の動機を語るシーンがあった。 【S杉山】 本作ではイカレた卑劣漢、続編ではヒーローに転じるジェフ・ゴールドブラムの数学者は「イアン・マルコム」といういかにもなスコットランド名前だが、本当のところどうなんでしょう。【マン】 数学者イアン・マルコムですか、う〜ん確かにスコットランド風名前。でも、あの原作では『学会の壁を破り独創的な理論を展開する、長身、スキンヘッド、黒づくめ衣装、ブッ飛んだジョーク、皮肉屋、まるでロックスターの様な数学者』という役でしたから、私はあれはどちらかと言うと『マルコムX』のイメージから付いた名前だと思います。 【S杉山】 レイニング・ストーンズ Raining Stones ![]() 1993年 イギリス 90分 R ケネス・ローチ監督 ブルース・ジョーンズ ジュリー・ブラウン ジェンマ・フェニックス リッキー・トムリンソン トム・ヒッキー マイク・ファロン ロニー・レイヴィー リー・ブレナン カレン・ヘンソーン 娘の初めての聖餐式のために可愛いドレスを用意しようと、羊や芝生を盗んで売ろうする英国失業者の生活が描かれるケン・ローチ監督映画。後半になるにつれだんだん悲惨になる展開だが、そこでカソリック教会司祭が重要な役割を演じる。アイリッシュではないがカソリックというのがなければ本当に救いも何もなくなるんだろーなーという映画。リストラの嵐を周囲にも聞く今日この頃。英国のこんな失業状況も日本上陸間近!と思うとワクワクする。どうなる日本?!人ごとじゃない! 【S杉山】 ベスト・オブ・ジョン・ベルーシ The Best of John Belushi ![]() 1985年 アメリカ 60分 ビデオ デイヴ・ウィルソン監督 ジョン・ベルーシ主演 サタデイナイトライブに出演し活躍していた故ジョン・ベルーシを特集したビデオ。ニュースコントでコメンテイターに扮し、セントパトリックスデイに「アイルランドの幸福」についてコメントする爆笑コントがあった。このためだけにビデオ借りても元がとれます。(Warner Home Video)【S杉山】 The Fifth Province ![]() ![]() ![]() 1997年 ドイツ、アイルランド、イギリス 89分 フランク・ステイプルトン監督 リア・ウィリアムズ アンソニー・ヒギンス ブライアン・オバーン イアン・リチャードソン (ニューヨーク/リンカーン・センターでのプレミア上映を見て)口うるさい母親とB&Bを営む空想癖の強いシナリオライター希望の息子(女性とのつきあいにもうとい)が、シナリオ教室の女性先生に出会ったことで、人生がかわっていく、というスジです。そのなかに、コメディーとスリラーの要素が入っているわけなのですが、いちばんおもしろかったのが、アイルランドの風景に「タンゴ」の音楽を多用して使っていたことでした。アメリカ人には、それが西欧的だと映るみたいで、それもまたおもしろかったです。質疑応答では、「アイルランドの母親は、口うるさいことが多いのか?なんで父親が映画にでてこないのか?」との問いに、監督は、「どこでも父親不在なんじゃないですか、アメリカでも」と言って、笑いを誘ってました。【匿名希望】 ジーン&ケイトの人生ゲーム Snakes and Ladders ![]() ![]() ![]() 1996年 ドイツ、アイルランド、イギリス 93分 トリッシュ・マクアダム監督 ポム・ボイド ジーナ・モクスリー ショーン・ヒューズ ポージ・ビーハン ロザリーン・リネハン ピアース・ターナー キャサリン・ホワイト アパートの1室で共同生活を営みながら、お笑いコンビを組んで芸能界入りを目ざす30代目前のジーンとケイト、結婚をためらうジーンに戸惑うミュージシャン(フィドル弾き)のトム、生きがいを求める未亡人のジーンの母。不確定の時代1990年代のダブリンを舞台に、揺れ動く4人の人物を等身大で描いた一種の女性映画。若い世代が実際にはギネスよりハイネケンを好んで飲むなど、アイルランドのニューエイジが虚飾なく描写されている。(ハイネケンは本来オランダのビールだが、コークの工場で製造出荷されているので、アイルランドではシェアが大きい。)【マン】 幽霊紐育を歩く Here Comes Mr. Jordan ![]() 1941年 アメリカ 94分 アレグザンダー・ホール監督 ロバート・モントゴメリー イヴリン・キース クロード・レインズ リタ・ジョンソン エドワード・エヴェレット・ホートン ジェームズ・グリーソン ジョン・エメリー ドナルド・マクブライド ドン・コステロ ハリウェル・ホッブス ベニー・ルービン 間違って予定より50年も早く飛行機事故で天国に連れて行かれたプロボクサー、ジョーが主役。誤りとわかって地上に送り帰されるが、時すでに遅くもとの体は火葬にされてしまって戻れなくなった。あわてた天国の新人担当者は上役ジョーダンと相談しつつふさわしい体を提供するが、きたるべきボクシングのチャンピオン試合に出たいと言って色々な体に乗り移る。最後に若い大富豪の体に乗り移った後、その妻、彼女の浮気相手の秘書、ボクシングのトレイナー等とのどたばた騒動が始まる。最後はお決まりのハッピーエンド。このボクサーがサキソフォンの名手でいつも持ち歩いているが、演奏するのがアイルランド民謡「庭の千草」。当時アイルランド移民の成功の道のひとつがボクシングであったし、この曲でアイルランド移民を示唆。このサキサフォンがはじめから終りまで重要な小道具としての役割を果たしている。原作は舞台劇との事でよく出来た作品。1978年にウオーレン・ビーテイ主演で再映画化された。(「天国から来たチャンピオン」"Heaven Can Wait")この時はフットボール選手の話にかわっているが、元の作品の方が数段上。【野村雅之】 ギャンブラー McCabe & Mrs. Miller ![]() 1971年 アメリカ 120分 R ロバート・アルトマン監督 ウォーレン・ビーティ ジュリー・クリスティ ルネ・オーベルジョノワ マイケル・マーフィ アンソニー・ホランド ヒュー・ミレイズ ジョン・シャック コーリー・フィッシャー キース・キャラダイン 19世紀末、雪深いワイオミングの山間に今まさに建設中の鉱山町にやって来た流れ者マッケイブ(ウォーレン・ビーティ)が、やはり流れ者のやり手の女ミラー(ジュリー・クリスティ)と組んで売春宿を開く。商売が軌道に乗り始めた頃、大手鉱山会社が町全体を買収しようと2人の社員を派遣する。ライバルのパトリック・シーハンは早々に会社と手を打ち経営していた酒場を手放すが、ハッタリをかまして売春宿の値を吊り上げようとしたマッケイブの元には3人の殺し屋が送り込まれる。映画そのもののアイルランド度数は低いが、アイルランドのジャガイモ飢饉前後の大量移民、その後の南北戦争を経て、その中から東部の都市を出て西部の開拓地に流れ、企業家に伸し上がろうともがくアイルランド系の男達の姿が描かれる。鉱山会社のやり口も史実らしいし(「男の闘い」参照)この映画では社名がショーネシーと、やはりアイルランド系の成功者であることが示される。1970年代的な雰囲気で描かれたウェスタン・ニューシネマ。【マン】 デイライト Daylight ![]() 1996年 アメリカ 115分 ロブ・コーエン監督 シルヴェスター・スタローン エイミー・ブレンネマン ヴィゴ・モーテンセン ダン・ヘダヤ ジェイ・サンダース カレン・ヤング クレア・ブルーム ヴァネッサ・ベル・キャロウェイ レノリー・サンチャゴ コリン・フォックス ダニエル・ハリス トリナ・マッギー・デイヴィス マルチェロ・セドフォード セイジ・スタローン ジョー・アンダーソン マンハッタンとニュージャージーを結ぶ海底トンネル内で交通事故、タンクローリーが爆発してトンネルは崩壊する。閉じ込められた数人の生存者の救出に入った元ニューヨーク市救急隊長のスタローンが超人的活躍をする脱出劇だが、途中が「ポセイドン・アドベンチャー」に酷似。ハドソン・トンネルは1910年代に掘られ、工事人夫のほとんどがアイルランド移民だった。彼らが寝食をする部屋も、カトリック礼拝堂も海底の工事現場にあった。脱出路を探す主人公達がトンネル本線に隣接する部屋に入り往時の写真を目にして一瞬タイムスリップするようなシーンで、アイルランド移民が築いた都市ニューヨークの歴史を垣間見させる。トンネル内のシーンはイタリア/ローマでのスタジオ撮影。【マン】
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