IRISH-ON-FILM INDEX


訣別の街 City Hall
1996年 アメリカ 111分 R
ハロルド・ベッカー監督 アル・パチーノ ジョン・キューザック ブリジット・フォンダ ダニー・アイエロ マーティン・ランドー デヴィッド・ペイマー アンソニー・フランシオサ リチャード・シフ リンゼイ・ダンカン ネスター・セラノ メル・ウィンクラー ロバータ・ピーターズ

まるでニューヨークのエスニック博覧会みたいな映画。民主党大会をニューヨークで開催させて大統領候補の党指名を得ようとする野心家の市長Aはギリシャ系、その補佐官Bは南部ルイジアナ州出身のユダヤ人。ブルックリン地区の政治ボスCはイタリア系でシシリアン・マフィアDと親しく、マフィアと撃ち合った警官Eはヒスパニックで、流れ弾に当たって死んだ少年Fはアフリカ系。殉職警官の未亡人Gの弁護士Hはアイルランド系の女性。フィラデルフィアで教育を受けたHはBの南部訛を嫌悪する。カトリックで執行されたEの警察葬で、ハイランダー風の衣装を着けたパイパーがバグパイプで「アメイジング・グレイス」を演奏する。【マン】


ドリフトウッド 硝子の檻 Driftwood
1995年 イギリス、アイルランド 100分
ローナン・オリアリー監督 ジェームズ・スペイダー アンヌ・ブロシェ バリー・マクガヴァン アンナ・マッシー エイデン・グレネル ケヴィン・マクヒュー ジョン・クリーア イーモン・ローハン リーアム・リグニー ガー・ライアン キャロライン・グレイ

確かに、「フランキー・スターライト」の脚本家、ローナン・オリアリーが監督しているし、舞台となっているのはどうやらアラン島。(実際のロケ地はアラン島以外にもウィックロー。)でも、主役が、アメリカ人のジェームス・スペイダー(セクシー!!)とフランス人のアンヌ・ブロシェという事もあり、個人的にはあんまりアイルランドを感じられなかった・・・でも、飄々とした海岸線、険しい山々はみもの。ロケ、大変だっただろうなぁ。【ici】

記憶を失ってアラン島のような孤島の浜に打ち上げられた男を、フランス人の芸術家の女性が助け、愛し合う。だが記憶を取り戻したい男が島を出ようとすると、女は彼を閉じ込める。あとは「ミザリー」状態。


長く熱い週末 The Long Good Friday
1981年 イギリス 114分 R
ジョン・マッケンジー監督 ボブ・ホスキンス ヘレン・ミレン エディ・コンスタンタイン デイヴ・キング ブライアン・マーシャル デレク・トンプソン ジョージ・クルリス スティーヴン・デイヴィーズ ピアース・ブロスナン

1980年代のロンドン暗黒街を描いた佳作。ドック地区の再開発で巨額の利権を狙う実業家夫妻(ボブ・ホスキンスとヘレン・ミレン)だが、裏の顔はアイリッシュ・ギャングのボス。アメリカ人のスポンサーを連れ帰り事業に着手しようとした矢先、10年前に確執のあった北アイルランドのテロ組織に爆弾を仕掛けられる。原題のグッド・フライデーというのは週末という意味ではなく、キリスト受苦日で復活祭前の金曜日のこと。ボブ・ホスキンスとピアース・ブロスナン(デビューしたてでセリフも役名もない)それぞれのシャワー・シーンがあります。何、そんなもん見たくない?【マン】


フェアリーテイル Fairytale: A True Story/Illumination
1997年 イギリス、アメリカ 99分
チャールズ・スターリッジ監督 フロレンス・ホース エリザベス・アール ポール・マッギャン フィービー・ニコルズ ピーター・オトゥール ハーヴェイ・カイテル ビル・ナイ ボブ・ペック ティム・マキナニー メル・ギブソン

1917年のロンドン、父(メル・ギブソン)が出征したまま帰らない家の幼い2人娘を撮った写真に妖精が写っていた。アーサー・コナン・ドイル(ピーター・オトゥール)はこの怪現象に興味を持つ。妖精のSFXが素敵なハートウォーミング・ドラマ。


マイ・フレンド・ジョー My Friend Joe/Mein Freund Joe
1996年 ドイツ、アイルランド、イギリス 101分
クリス・ボールド監督 ジョン・クリーア シュイラー・フィスク スティーヴン・マクハッティ ポーリン・マクリン スタンリー・タウンゼンド ステュアート・ダネル ジョエル・グレイ

何不自由なく育った少年クリスは巡回サーカスで自転車の曲乗りをする少年ジョーと友達になり、大人達の目から隠れて冒険する。だがクリスはジョーがじつは女の子だったことを知り大ショック。ダブリン州ドーキーでロケ。ベルリン映画祭その他で受賞。


ブッチャーボーイ The Butcher Boy
1997年 アメリカ 106分 R
ニール・ジョーダン監督 エイモン・オーウェンズ アラン・ボイル スティーヴン・レイ フィオナ・ショウ アンドリュー・フラートン アシュリン・オサリヴァン シニード・オコナー ロザリーン・リナハン ジーナ・モクスリー パット・マッケイブ イアン・ハート ブレンダン・グリーソン ショーン・ヒューズ

ニール・ジョーダンの新作「肉屋の少年」見てきましたので報告します。これ、すごくいいですよ。ストーリーはばらしちゃまずいので書きませんけども。つまらなかったら、宮谷がお金を払い戻します。ストレートに感情移入させてくれるし、ニール・ジョーダンらしからぬ完成度の高い映画です、と言ったら失礼か。キャストはみんなはまりまくり。子役は主人公の少年だけでなくて相手役の少年から端役の少年に至るまで存在感のある役者だし、かなり時間かけて選んだんだろうなあ、という気がします。ニール・ジョーダンもやっと金の使い方がわかってきたか。俺になんか言われたくないって。スティーブン・レイのどうしようもないお父さん役も最高。コルム・ミーニーがやると「愛すべきしょうもないお父さん」なんだけど、スティーブン・レイがやると何の形容詞も付かない「しょうもないお父さん」。こういう役は難しいですよね。あとは、シネイド・オコナーの聖母マリア。これは本当にギャグでしかないんだけど、彼女がアイルランドの古い歌を歌い出すところで不意に落涙していまいました。ニール・ジョーダンの映画にしては珍しく、考えるより前に行動してしまう人が主人公なので、テンポは軽快、ストーリーは破天荒、笑いをとるところもすごくナチュラル。結構非現実的な絵で、作り込んでるはずなんだけど、自然に笑えてしまうのはニール・ジョーダンのうまさと、あとは役者にいきおいがあるからなのかなあ。必見。ただしすごい訛りのある英語でテンポの早い会話が続くので、英語はほとんど理解できないことを覚悟のこと。【みやたに】

アル中の父、自殺した母を深く愛する少年フランシーは、両親を悪しざまに言った近所の気取り屋の女を惨殺。矯正院では言い寄ったホモの神父をぶっ殺して貞操を守る。彼の前に幾度か聖母マリア(シニード・オコナー)が現われて罪の赦しを与える。郷愁のアイルランド・イメージを痛烈な皮肉で投げ返した感じで、英米で大ヒットしたが、日本では精神異常の子供というのがはばかられたか?劇場公開もなくレンタル・オンリーのビデオが出ただけ。モナハン州クロウンズとダブリンでロケ。【マン】


ノーサイド 25年目のスクラム Old Scores
1991年 ニュージーランド ?分
アラン・クレイトン監督 ジョン・バック トニー・バリー テレンス・クーパー ロバート・ピュー マーティン・サンダーソン

1966年に行われウェールズが勝ったニュージーランドとのラグビーマッチ。しかし25年後に線審の一人が臨終の間際に誤審を告白したため、当時の選手達を集めて再試合を行うという設定。ひなびた村とか炭鉱イメージ以外に現代ウェールズの街(カーディフ他)を見ることができる(但しあまり他のUKの街と変わらないが)。両国ラグビー協会の思惑なども含めいささかコメディータッチで描かれており、復帰を嫌う選手の側で「Land of my fathers」(ウェールズ応援歌)を歌うとウェールズ魂が呼び起こされる、というのが単純だが、案外本当かもと思うくらいNZとウェールズのラグビー好きが感じられる一作。ストーリー中に「ハイパント攻撃」のことを「Garryowen」と言っているが、これはその攻撃が得意だったアイルランドの有名チームの名前。実際にこの試合は1905年に記録されており再試合も数年前に行われた筈だ(もちろん当時の選手ではないが)。俳優に混じって本物の現役選手や元選手も出演しており、ラグビーファンには楽しい。【S杉山】


背徳の罠 死者のメッセージ Broken Vows
1987年 アメリカ ?分 TV
ジャドソン・テイラー監督 トミー・リー・ジョーンズ アネット・オトゥール M・エメット・ウォルシュ マイロ・オシェイ フランシス・フィッシャー デヴィッド・グロス マドレーヌ・シェアウッド

アイルランド系のロッド・オコナーという名で家主ダン・フェイランの妻モーリーンと、フランス系のエミール・ベルナールという名で画家の卵ニム・フィッツパトリック(アネット・オトゥール)と愛人関係にあった若い男が、ニューヨークのロウアー・イーストサイドで殺される。教区教会の司祭ジョゼフ・マクマローン(トミー・リー・ジョーンズ)が男の臨終に立ち会うが、男は神と自分との間にカトリック教会の秘蹟が介在することを拒絶して穏やかに死ぬ。マクマローン神父は男の死の謎を追ってニムと行動をともにするうち、彼女と愛し合うように…。殺人サスペンスではなく意外にシリアスな人間ドラマ。神父の恋愛は依然スキャンダルだが、もはやセンセイションではなく、家政婦との事実婚にある神父達、ゲイを告白した神父達など、既にアメリカでは公然となったカトリックの実態をふまえた上で、聖職者の独身主義に少しばかりの疑問を投げる。(イギリス映画の「司祭」より数年早く、しかも全米テレビ放映されているのだ。)マクマローンが乾杯の時に「スローンチャ」と言ってみたり、刑事マリガンがマクマローンを「ジョー」とファーストネームで呼びつけて「神父を呼び捨てにすると、一族が偉くなったような気がする」と言ったり、「我々アイリッシュは神父か警官になるしか選択の余地がないじゃないか」「アイルランド人だから頭に血がのぼり易い」などのセリフがある。【マン】


タイタニック Titanic
1997年 アメリカ 194分
ジェームズ・キャメロン監督 レオナルド・ディカプリオ ケイト・ウィンスレット ビル・パクストン キャシー・ベイツ ビリー・ゼイン ジョナサン・ハイド スージー・エイミス デヴィッド・ワーナー フランシス・フィッシャー ダニー・ヌーチ バーナード・ヒル グロリア・ステュアート ヴィクター・ガーバー ルイス・アバナシー エリック・ブレイデン

(右はアイルランド郵政省1999年発行のタイタニック切手)

この映画に関しては余りにも情報が氾濫しているので今更説明の余地もないでしょう。結末や重要なディティールには決して触れていませんが、少しでもストーリーを知りたくないと思われたら鑑賞後にお読み下さい。ストーリ−、技術共に私の予想を遥かに上回っており、久々に、もう一度観てみたいと思わせる料金以上の価値のある映画でした。この映画にはキーワードとしてのアイルランドが頻繁に登場します。まず、タイタニック号はベルファストにあるハーランド・アンド・ウルフ社の造船所で建造されますが、指揮をしたのは英国人で直接建造作業に携わったのは貧しいカトリックの住人だったのでしょう。映画の中に「この船はアイルランド人が作った」というセリフが出てきますが、こういう背景を知っておくと倍楽しめます。又、タイタニックは、イギリスのサウザンプトンを出港した後、シェルブールを経てアイルランドのクイーンズタウンに寄港。この時、3等船室に100人を越えるアイルランド人が乗り込んできます。沈没が始まってから、3等のゲートはギリギリまで閉じられていましたが、そのせいで大勢のアイルランド人が死んでしまいます。新天地アメリカに希望と夢を抱いて故郷を後にした彼らはどんな気持ちだったかと思うと涙を禁じ得ませんでした。アイルランド人のパーティにジャックとローズが紛れ込むシーンでは、トラッドに合わせて歌い踊る陽気なアイルランド人達が描かれています。この時、レオナルド・ディカプリオが見事なアイリッシュ・ダンスを披露しますが、やはり練習したのだろうか。この映画はグランドホテル形式を取らず、一貫してジャックとローズの目から見たタイタニックの物語が描かれてますすが、ごくごく断片的ですが、他の乗客のエピソードが描かれています。覚悟を決めて静かにに最期の時を迎えるメイシーズ社長夫妻のエピソードは有名ですが、3等の船室ではお母さんが子供に不安を与えないよう、アイルランドの妖精の物語を話して聞かせます。この物語が白馬の伝説のモチーフとなった「ティアナノグの物語」でした。エンヤ風のテーマ曲とケルト音楽をベースにしたジェームズ・ホーナーのスコアもまた素晴らしく、ここまでアイルランドを前面に出したタイタニック映画は初めてではないでしょうか。家に帰ってから早速インターネットで「タイタニック」を検索してみたのですが、その中に「IRISH-ON-FILM INDEX」も検出されました。やはり、見落とさなかったのですね。「SOSタイタニック」は子供の頃にTVで1回観ただけですが、あの頃はアイルランドは意識してませんでした。ただ、ギリギリまで演奏していた楽団のエピソードは脳裏にこびりついています。今一度再見してみたいのですが、ビデオあるだろうか。【erin】


(Photos: タイタニック号最後の寄港地Cobh. Copyright 1998 Kunio Takagi.)

19世紀のベルファストは造船で世界一だったそうです。以来今日に至るまで、ベルファストはアイルランド唯一の工業都市と言ってもいいと思います。ベルファストは工業化以前は寒村でしたから、今もアイルランドにしては史跡の少ない町ですね。造船が発達したことに関連していると思いますが、ロープの生産量も世界一でした。良質のロープが製造できたのは、アイリッシュリネンのおかげです。今日、アイリッシュリネンと言えばティータオルなどで知られていますが、元々は産業用で、今も例えば日本の消防署のロープなどは北アイルランド製のものが多いそうです。産業用に耐える、ということは、それだけ強くて丈夫ということです。最後の寄港地がコークの郊外25kmにあるコーヴ(Cobh)港で、当時はクィンズタウンといいましたが、当時は移民の出発港として大賑わいだったそうです。19世紀半ばの大飢饉の時だけで、コーヴから米国へ渡った移民が150万人いたそうです。コーク方面へ旅行される方に、コーヴはお勧めです。コークから近郊列車が出ていて、交通も便利です。今は静かな港町ですが、丘の上の立派な大聖堂や、駅構内にある博物館など、見所も多く、何よりも移民で賑わった当時を想像して歩くだけでも興味深い町です。ただコーヴを訪れて気が付くことの一つは、この町では、タイタニック号よりも、日本では余り知られていないルシタニア号事件の方が有名?なことです。博物館でもこちらをより多く取り上げています。なお、Cobhをコーヴと書いていますが、これは間違いではありません。アイルランド語のBHはVの音です。もともとこの町はCoveと綴ったそうです。ヴィクトリア女王が訪問したのでQueenstownと改名され、独立後元のコーヴに戻すこととなり、その時、アイルランド式の綴りになったとのことです。【高木邦夫】

コーヴ寄港はこの映画では割愛されている。沈没後、救命ボートで漕ぎ戻って来る船員の北アイルランド訛が、アメリカ映画ではむしろ信頼性を印象づける演出というのが興味深い。グッゲンハイムを始め鉄鋼業を中心に経済的繁栄を極めた1910年代アメリカの名家が実名で言及され、それらを知っているとなおさら面白いのだろうが…。どの映画でも卑劣漢として描かれているのが、タイタニック号の設計者にしてハーランド・アンド・ウォルフ社重役のトーマス・アンドリューズだが、彼もまた北アイルランド人。彼の兄弟はダウン州で大規模なリネン工場を営み、アイリッシュ・リネンは産業資材として当時から日本への輸出が始まり現在に至っている。アントリム州キャリックファーガスに「アルスター・タイタニック協会」The Ulster Titanic Society (http://www.d-n-a.net/users/dnetrfla/newuts/) というのがあって、現会長ジョン・パーキンソン氏は、ベルファストのドックでタイタニック号の建造に当たった労働者の息子。亡くなった前会長は犠牲者の息子だったという。。アイルランド側には「アイリッシュ・タイタニック歴史協会」The Irish Titanic Historical Society (http://homepages.iol.ie/~noelray/index.html) がある。他にも個人運営のページ、Cobh on the Web (http://www.geocities.com/SunsetStrip/Backstage/4183/cobh.html)。後者2つのサイトはルシタニア号事件についても詳しい。【マン】

「タイタニック号建造物語」という再現ドラマを交えたセミドキュメンタリー番組が、ディスカバリーチャンネルで2005年に放送された。建造主のウィリアム・ピリーやハーランド&ウルフ社のシーンも当然あるが、ベルファスト造船所で働く北アイルランドなまり丸出しの労働者達が主人公だ。ベルファストは1910年頃からユニオニスト(英国への併合を求める派)と独立派の対立が顕在化した。当初ユニオニストだったピリーが政治的理由で独立派に転じ、この番組によると造船所労働者にはユニオニストが多かったので、労使の対立が起こった。また労働者どうしでもユニオニスト(プロテスタント)が少数派の独立派(カトリック)にいやがらせや暴行をして解雇に追い込んだりする様子がドラマに描かれる。職工の中で優秀だった者十数人が、修理班に抜擢されて処女航海に乗船し、全員が遭難死亡したことも描かれる。【マン】

(1998/3/1)映画「タイタニック」でアイルランド民謡を披露している、「ゲーリックストーム」と言う名前のグループの情報を知りたいのですが、メキシコのサンタモニカで活動しているという点しか分かりません。映画の中で使われている楽曲名がわかればありがたいのですが・・・。(メールが途中から文字化けしてお名前がわかりませんでした。)

(1998/11/25)昨日池袋丸井地下のVirgin Mega Storeで「ゲーリック・ストーム」というバンド名そのままのCDを発見しました。映画「タイタニック」で3等船室でのダンスミュージックを演奏したバンドだそうです。OMTOWNというレーベルから¥2,548(多分)。クリスマスには良さそうです。【S杉山】

(1998/4/18)
最新ニュース。映画「タイタニック」で、臆病な一等航海士として描かれていたスコットランド人ウィリアム・マードックに対し、彼の出身地Dalbeattie(スコットランドとイングランドの国境近くの町、ダンフリーズの直ぐ下)が抗議。彼は地元では1912年4月14日のヒーローとして有名だった。ハリウッドはお詫びに「マードック記念基金」として地元高校に5,000ポンドを寄付した。【S杉山】

(1999/2/13)貿易の仕事でダブリン、コーク、リムリック、バーミンガム、その他に行きました。アイルランドでは相変わらず「タイタニック」人気が続いていて、テレホンカードもあり、そこには「R.M.S. Titanic; Anchored Queenstown (Cobh), Ireland 1912」と書き添えてあります。最後の投錨港、コーク近郊のコーヴにも立ち寄りましたが、何しろ観光シーズンを完璧に外していたので、タイタニック土産ショップは閉店中でしたが、海辺のホテルのパブでは、寄港時に地元新聞社が撮影した船長や乗客等の貴重な写真を見ることができます。世界一大きくて速い豪華客船タイタニック号の寄港は、当時としても大ニュースだったのですね。コーヴ港は海岸から急に水深が深くなっている天然の良港だそうで、私が訪れた時も大型貨物船が停泊していました。【マン】


刑事マディガン Madigan
1968年 アメリカ 101分
ドナルド・シーゲル監督 リチャード・ウィドマーク ヘンリー・フォンダ ハリー・グァルディーノ インガー・スティーヴンズ ジェームズ・ホィットモア スーザン・クラーク マイケル・ダン シェリー・ノース

ダーティ・ハリー」のドン・シーゲルが描いた、正直者にとっては3K職業以外の何ものでもない警官の日常。ニューヨーク市警のベテラン刑事ダン・マディガン(リチャード・ウィドマーク)と相棒のロッキー・ボナロは、殺人犯に拳銃を奪われるというドジを踏み、現場主義の警視総監(ヘンリー・フォンダ)の指示で名誉回復の3日間の猶予を与えられる。家では若い美人妻がマディガンの薄給と遅い帰宅に不平を訴える。頑固者の彼はギャングから賄賂を受け取らず、そのうえ敬虔なカトリックの彼は妻以外の女とは寝ようとしない。アイルランド系警官の心意気を示したマディガンの殉職で終わる。【マン】


モブスターズ Mobsters
1991年 アメリカ 104分 R
マイケル・カーベルニコフ監督 クリスチャン・スレイター パトリック・デンプシー コスタス・マンディラー リチャード・グリーコ F・マーリー・エイブラハム マイケル・ガンボン ララ・フリン・ボイル アンソニー・クィン クリストファー・ペン ニコラス・サドラー

禁酒法時代に実在したギャング、ラッキー・ルチアーノ(クリスチャン・スレイター)の売り出し時代を描いた本格的ギャング映画。マンハッタンのリトル・イタリーに育った彼は、アイルランド系のチンピラと喧嘩する中で、ユダヤ人のマイヤー・ランスキー、同バグジー・シーゲル、イタリア系のフランク・コステロと友情を結び、シチリア系マフィアのドン2人(マイケル・ガンボン、アンソニー・クィン)の敵対を煽り、警察(当時はアイルランド系と相場が決まっている)を賄賂で手なづけ、アイルランド系でフリーランスの殺し屋ヴィンセント・コールを銃撃戦の末倒し、大ボスにのし上がる。【マン】


インディ・ジョーンズ 最後の聖戦 Indiana Jones and the Last Crusade
1989年 アメリカ 127分
スティーヴン・スピルバーグ監督 ハリソン・フォード ショーン・コネリー アリソン・ドゥーディ デンホルム・エリオット ジョン・リス・デイヴィーズ ジュリアン・グローヴァー リヴァー・フェニックス マイケル・バーン アレックス・ハイド・ホワイト

ナチス軍の秘密基地になっている古城の扉を叩いたジョーンズは、連れの美女エルザのベレー帽を自分が被り、もの凄いズーズー弁で、スコットランドの田舎貴族に化けたつもりだが、「そんなミッキーマウスみたいな喋り方をするスコットランド人がいるものか」と即座に見破られる、おマヌケの一席でした。他にも細かいことを指摘すれば、ジョーンズ所有のライターにシャムロックの図柄(ただし三つ葉ではなく四つ葉)が描かれていたり、ジョーンズが教える考古学の教室にアイルランドの文化財タラ・ブローチの図が貼ってあったりする。ただしジョーンズという姓はウェールズ系。

上のおマヌケの一席に自己フォロー。後になって「パットン大戦車軍団」のビデオを見て初めて知ったのだが、この極端なスコットランド訛りは、同映画に登場する英国の将軍モントゴメリーの物真似だった。モントゴメリー将軍は第2次大戦最大の英雄で、恐らく実物もこうだったのだろう。どんな映画のどんなギャグにも、歴史的事実が隠されていることがあります。たくさん映画を見てお勉強しましょう。【マン】


理由 Just Cause
1995年 アメリカ 102分 R
アーネ・グリムシャー監督 ショーン・コネリー ローレンス・フィッシュバーン ケイト・キャプショー ブレア・アンダーウッド エド・ハリス クリストファー・マレイ ルビー・ディー スカーレット・ジョハンソン ダニエル・J・トラヴァンティ ネッド・ビーティ リズ・トーレンス リン・シグペン ケヴィン・マッカーシー ホープ・レンジ クリス・サランドン ジョージ・プリンプトン

白人少女強姦殺人罪で死刑判決を受けたコーネル大卒の黒人青年が、死刑廃止論者ポール・アームストロング教授(ショーン・コネリー)に再審請求弁護を依頼する。フロリダの湿地帯の小さな町を舞台に事件は2転3転する。スコットランドのファイフ生まれ、ケンブリッジ大とコロンビア大を卒業、検事、弁護士を経てハーバード大の法学教授というのが、アームストロングのプロフィールで、娘に買ってやったぬいぐるみの熊もスコットランド名前のアンガス君。一方、真犯人?の殺人伝道師ブレア・サリヴァン(エド・ハリス)や、ことなかれの国選弁護士マクネアー(ネッド・ビーティ)はアイルランド系のキャラクターだ。【マン】


愛に気づけば… Angie
1994年 アメリカ 107分 R
マーサ・クーリッジ監督 ジーナ・デイヴィス スティーヴン・レイ ジェームズ・ガンドルフィーニ エイダ・タトゥーロ フィリップ・ボスコ ジェニー・オハラ マイケル・リスポリ クリス・ペン ベティ・ミラー ビビ・オスターウォルド



日曜日は別れの時 Sunday, Bloody Sunday
1971年 イギリス 111分 R
ジョン・シュレジンジャー監督 ピーター・フィンチ グレンダ・ジャクソン マレイ・ヘッド ペギー・アシュクロフト トニー・ブリットン モーリス・デンハム ベッシー・ラヴ ヴィヴィアン・ピックルズ フランク・ウィンザー トーマス・バプティスト ダニエル・デイ・ルイス

U2の曲、また英軍によるロンドンデリー市民虐殺事件「血の日曜日」を想起させる原題だが、北アイルランドとは何の関係もない、当時アカデミー賞最有力候補となった、ロンドンが舞台のメロドラマ。ダニエル・デイ・ルイスが少年役で映画初出演。


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