IRISH-ON-FILM INDEX


四つの願い Darby O'Gill and the Little People
1959年 アメリカ 90分
ロバート・スティーヴンズ監督 アルバート・シャープ ジャネット・マンロー ショーン・コネリー ジミー・オディア キアロン・ムーア エステル・ウィンウッド

アイルランドファンタジーそのものというデイズニー映画。レプラホーンとその王様、レプラホーンを信じ続ける村人達に、死神のバンシーまでが出てきてひと騒動、特殊撮影技術がみどころ。領主の別荘の管理人ダービーが井戸に落ちてレプラホーンにつかまるが、逆に王様のブライアンを捕えて三つの願いをかなえてもらう話に、管理人の娘ケテイと新しく管理人に任じられて村にやってきたマイケル(S・コネリー)の恋物語、また王様と管理人の友情めいたやりとりが織りなされる。四つ目の願いをしてしまうとそれまでの三つの願い事が消えてしまうという事がこのお話の鍵になっていることから、日本語の題名がつくられている。ショーン・コネリーはデビューして数年目の出演映画で珍しく歌も歌っている。井戸に落ちたダービーがレプラホーンのためにフィドルを演奏し、100人位のレプラホーン達がジグを躍りまくるシーンと、ダービーの計略にはまって王様が夜を徹して馬小屋でウイスキーの飲みくらべ、歌くらべをするシーンが良く出来ていて楽しい。主題歌の " Pretty Irish Girl "はオリジナルだが、民謡の " The Rakes of Mallow "と " The Harp that once through Tara's Hall "がレプラホーンのダンスシーンで聞ける。【野村雅之】


リトル・ネリー・ケリー Little Nellie Kelly
1940年 アメリカ 100分
ノーマン・タウログ監督 ジュディ・ガーランド ジョージ・マーフィ チャールズ・ウィニンガー ダグラス・マクファイル

ジュデイ・ガーランドが主演したアイルランドもののミュージカル映画。「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」の主人公ジョージ ・M・コーハンの作曲した歌 " Little Nellie Kelly "をテーマにつくられた。製作した時代を反映して、アイルランドからアメリカへ移民することが幸せであり、アメリカが自由の国であるとの主張が色濃く出ている。入国してからアメリカ国民として宣誓するまでの当時の様子が良くわかる映画のひとつ。アイルランド民謡が多く使われているが、特に" It's a great day for the Irish "(アイルランド人の苗字を連呼しながら歌う)と" A pretty girl milking her cow "はJ・ガーランドの歌が楽しめるし、セント・パトリック・デイの行進風景がくわしく描かれている。勿論、音楽は" Wearin' of the Green "、また警察官のパーテイ(N.Y.の警察、消防署に働くのはアイルランド移民が多い)でJ・ガーランドが歌い踊るのが" Little Nellie Kelly "で全員の大合唱が楽しい。また民謡ではないが、この映画の中で " Singing in the rain "も歌われており、このシーンは映画"That's Entertainment"でも紹介されている。【野村雅之】


レプリコーン Leprechaun
1993年 アメリカ 92分 R
マーク・ジョーンズ監督 ワーウィック・デイヴィス ジェニファー・アニストン ケン・オラント マーク・ホルトン ロバート・ゴーマン ジョン・サンダーフォード シェイ・ダフィン パメラ・マント

アイルランド系アメリカ人のオグレディが、妖精レプラコーンを騙して金貨を奪い取り、アイルランドからノースダコタ州の田舎家に戻って来る。金貨を奪い返そうとついて来たレプラコーンは、アメリカの四つ葉のクローバー(アイルランドの三つ葉のシャムロックではない!)で封じ込められて、10年が経過。主なき田舎家を別荘として買い取った父娘と、家の改装に雇われたペンキ屋の若者たち、そして町の人々が、金貨を取り返そうとする残忍なレプラコーンに次々と襲われる。アイルランドの妖精伝承を踏まえ、レプラコーンはもともと靴屋なので汚れた靴を見ると磨かずにはいられないなどユーモラスな味付けもあるが、基本的には「13日の金曜日」式のスプラッター。続編に「真夜中のミゼットデビル」。【マン】


若き日のキャシディ Young Cassidy
1965年 イギリス 110分
ジャック・カーディフ、ジョン・フォード監督 ロッド・テイラー ジュリー・クリスティ マギー・スミス フローラ・ロビンソン マイケル・レッドグレイヴ エディス・エヴァンズ ジャック・マッゴウラン



若き日のリンカン Young Mr. Lincoln
1939年 アメリカ 100分
ジョン・フォード監督 ヘンリー・フォンダ アリス・ブラディ マージョリー・ウィーヴァー ドナルド・ミーク リチャード・クロムウェル エディ・クィラン ミルバーン・ストーン ウォード・ボンド フランシス・フォード



わが谷は緑なりき How Green Was My Valley
1941年 アメリカ 118分
ジョン・フォード監督 ウォルター・ピジョン モーリーン・オハラ ドナルド・クリスプ アンナ・リー ロディ・マクドウォール ジョン・ロウダー セーラ・オールグッド バリー・フィッツジェラルド パトリック・ノウルズ リス・ウィリアムズ アーサー・シールズ アン・トッド メイ・マーシュ

19世紀末のウエールズの炭鉱町を舞台としたフォードの社会派ドラマの傑作。1941年のアカデミー作品賞、監督賞、助演男優賞を獲得。内容は重いが、フォードタッチが随所に見られ、又当時のウエールズでの住民と教会との関係、因習を含めての日常生活、生活苦からアメリカ他へ移民をしていかねばならない状況が人情味たっぷりに描かれている。冒頭、主人公が生まれ育った炭鉱町を50歳になり去るに当たっての回想シーンが秀逸。一徹だが真っ正直な父親(D・クリスプ)を中心にした大家族のモーガン一家の物語で、末っ子のヒュー(R・マクドウオール)の回想の形で彼等の平穏の生活をおそった炭鉱での出来事、牧師(W・ピジョン)との心の交流、ヒューの姉と牧師との恋、不況による炭鉱での解雇と組合結成、炭鉱事故等のドラマと家族のわかれが感情豊かに描かれていく。ウエールズでは男性の合唱団が有名で、この映画でもモーガン一家の息子の一人が町の合唱団のリーダーであり、民謡の " Men of Harlech "をはじめ多くの民謡、賛美歌が嬉しいにつけ悲しいにつけ歌われている。ヒューが学校でいじめにあい、拳闘を特訓されるシーン等はユーモラス。【野村雅之】

現実には炭塵で呼吸器を傷めているはずの炭鉱夫たちが、こんな美声で歌えるはずがない--なーんて理屈はおいといて、有名なウェールズの男性合唱を堪能してほしい。ジョン・フォードはここでも社会主義に言及する(「怒りの葡萄」参照)。【マン】


ドラゴンハート Dragonheart
1996年 アメリカ 103分
ロブ・コーエン監督 デニス・クェイド ショーン・コネリー(声) デヴィッド・シューリス ディナ・メイヤー ジュリー・クリスティ ピート・ポスルスウェイト ジェイソン・アイザックス ブライアン・トンプソン リー・オークス ウルフ・クリスチャン テリー・オニール ジョン・ギールグッド(声)

こんなに面白いのにオタク君達に独占させておくなんてもったいない。9世紀の英国、すなわちノルマン・コンクェスト以前、アングロ・サクソン系の統一王朝がようやく立った頃。若い王子が死にそうになった時、母(ジュリー・クリスティ)は自分の出自ケルト民族の古い崇拝対象であるドラゴンに助けを求めた。ドラゴンの心臓を半分貰った王子は邪悪で残忍な王(デヴィッド・シューリス)になり、民を苦しめる。古き良き騎士道精神の復興を願う剣術指南役(デニス・クェイド)の努力も空しく、王はますます悪くなる一方。邪悪な心を王に与えたドラゴンのせいだと思った剣術指南役は、片っ端からドラゴンを退治してゆく。だがどうしたことか最後の1匹(声ショーン・コネリー)と彼は意気投合してしまう…。彼の求めていた騎士道はケルト民族のアーサー王(声ジョン・ギールグッド)の精神に行き着く。結局この映画もアーサー王もののバリエーションでケルト回帰的。それでも沼地で豚を飼う被征服民族のケルト人はまるで人喰い人種の扱いだ。針葉樹林の緑濃いロケ地は東欧スロヴァキア。【マン】


ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ Once Upon a Time in America
1984年 アメリカ 139分 R
セルジオ・レオーネ監督 ロバート・デ・ニーロ ジェームズ・ウッズ エリザベス・マクガヴァン テューズデイ・ウェルド ラリー・ラップ ウィリアム・フォーサイス ジェームズ・ヘイデン トリート・ウィリアムズ ダーレイン・フリューゲル バート・ヤング ジョー・ペシ ダニー・アイエロ ジェニファー・コネリー

アイルランド系の労働組合専従(活動家)のオドネルという人物が出てきます。主人公のユダヤ系ギャングにリンチにあい、裏切ってしまうしけた役ですが、眉毛がわざと濃く描かれている演出が「アイリッシュ・ブラウ」といって、アメリカのマンガに出てくるアイリッシュのプロトタイプそのものです。(緑の洋服に蝶ネクタイにソフト帽---NBAのボストン・ケルティックスというチームのマークに描かれています。(「ダンク・ブラザース」参照。)その眉毛の濃いプロトタイプは、エア・リンガスのセーフティー・インフォメーションのアニメーションにも登場してきますので、本国でも公認みたいです。【寺尾淳】


バラントレイ卿 The Master of Ballantrae
1953年 アメリカ 89分
ウィリアム・キーリー監督 エロール・フリン ロジャー・リヴジー アンソニー・スティール イヴォンヌ・フルノー

R・ステイーヴンソン原作の映画化で、1745年の Bonnie Prince Charlieのスコットランド独立の戦いが背景にあり、当時のスコットランドの事情をかいま見る事が出来るエロール・フリンお得意の西洋チャンバラもの。チャールズ王子側に参加した名門バラントレイ家の嫡男ジェミー(E・フリン)がやむを得ずイングランド側についた弟ヘンリーとの間で、許婚の女性をめぐって争う。カロデンの戦いで敗退し追われた主人公はアイルランド人のバーク大佐(R・リブシー)に助けられ、密輸船(海賊船)に乗り込むが逆にその船を乗っ取り、また西インド諸島で別の海賊船を襲撃して一路故郷のスコットランドへ向かう。そしてそこで駐屯しているイングランド兵とのひと騒動となるが、結局弟との葛藤も誤解である事がわかり、捕えられるものの許婚の手引きで脱獄し、彼女とバーク大佐と3人で新天地に向かうというお決まりのハッピーエンデイング。バラントレイ城内でのパーテイで、戦いの直後は禁止されておりやっと許可されたというキルトをつけたスコットランド兵のジグダンスのシーンがある。【野村雅之】

海賊船」と「スコットランドは死なず」は、同じスティーヴンソン原作で同じ時代背景。


アイスクリーム・コネクション Comfort and Joy
1984年 イギリス 106分
ビル・フォーサイス監督 ビル・パターソン エレノア・デヴィッド クレア・P・グローガン アレックス・ノートン パトリック・マラハイド リッキー・フルトン ロベルト・ベルナルディ

スコットランド映画にアイスクリーム・コネクションというB・フォーサイス監督の第2段(「ローカル・ヒーロー」の次)がありました。舞台はグラズゴウ。音楽マーク・ノップラーでした。主人公の勤めるラジオ会社の社長がリッキー・フルトン(コメディアンですよね)仇役に名前は分かりませんが「ローカル・ヒーロー」で研究所職員をやった俳優が出ていました。(これは恵比寿ツタヤの貸ビデオにありました。)出来としてはあまり傑作とは言えないようでした。【S杉山】

『ぴあシネマクラブ』何年も前の版にこれが出ていて、見たくてもどこにもなかった。主人公(ビル・パターソン)はラジオのDJだが、アイスクリーム売りのバン襲撃事件を目撃し、グラスゴウのアイスクリーム業界を牛耳る2つのイタリア系マフィアの抗争に巻き込まれるというような話。ベルファストから始まる(「父の祈りを」でも、主人公の父(ピート・ポスルスウェイト)の名前がなぜジュゼッペなどとイタリア名前なのかという問いに、生家の近所に当時イタリア人のアイスクリーム屋があって云々という話があったが、アイスクリーム屋といえばイタリア人なのかな?【マン】


刑事コロンボ 策謀の結末 Columbo: the Conspirators
1978年 アメリカ ?分(TV)
レオ・ペン監督 ピーター・フォーク クライヴ・レヴィル バーナード・ベーレンズ ジャネット・ノーラン マイケル・ホートン アルバート・ポールセン

以前洋書コーナーに置いてあったコロンボものの本を見たところ、第1回に制作されたシリーズの最終作品だったと書いてあったように記憶しています。内容だけは良く覚えていますが、日本のどこかのコロンボシリーズの文庫本で『策謀の結末』は出版されています。(短いので2編入り)そちらのほうが正確でしょう。そんな暇ない?では短く解説を。米国の売れっ子詩人ジョー・デブリンのもう一つの顔は元シンフェイン党員。テロを起こして英国の刑務所に入っていた事もあった程の筋金入りだった。彼はIRAテロ犠牲者のためのチャリティと称し、詩人と過ごす夕べを催して寄付金を集めていたが、実はその金で武器を買いIRAに密輸していたのだ。大財閥オコンネルカンパニーと結託して武器の密輸を計画したデブリンは、ある日武器商人を裏切り者と勘違いし射殺してしまった。事件を担当したコロンボとの知恵比べが始まった。という感じです。その後民放での再放送を何度か見ましたが、詩人と過ごす夕べのシーンをほぼカットしています。実はあのシーンこそ、詩に演説に弾き語り(愛国的なGod save Ireland が歌われていた)と、最もアイリッシュ色が濃く出ていたのですが残念です。【S杉山】


史上最大の作戦 The Longest Day
1962年 アメリカ 180分
ケン・アナキン、アンドリュー・マートン、ベルンハルト・ヴィッキ、エルモ・ウィリアムズ監督 ジョン・ウェイン ヘンリー・フォンダ ジャン・ルイ・バロー ロバート・ライアン リチャード・バートン ロバート・ミッチャム アルレッティ ショーン・コネリー ロッド・スタイガー ロバート・ワグナー ジェフリー・ハンター リチャード・ベイマー ポール・アンカ メル・ファーラー フェビアン サル・ミネオ ロディ・マクドウォール エドモンド・オブライエン ケネス・モア クルト・ユルゲンス ゲルト・フレーベ ブールヴィル クリスチャン・マルカン フランソワーズ・ロゼー

米、英、独、仏のスタッフと48名の大スターが総結集し、第2次大戦での連合軍の決定打となったノルマンディー上陸作戦を描いた戦争大作でアカデミー賞受賞作。ストーリーの中盤、カーンの北のソード海岸にバッグパイプ(ここではThe Black Bearを演奏)を先頭に上陸する英軍の中に、若き日のショーン・コネリーがフラナガン一等兵役で出演。パイプの演奏を先頭に町まで進軍した時には、「またあの音が始まったぜ」と嫌がる戦友に、「好きな奴もいるのさ」とスコッティッシュの面目躍如。ストーリーの最後には、同映画の主題歌も歌っているポール・アンカが(当時19歳くらいの筈)、作戦中からズーっと気になっていたスコットランド兵のキルトの中身を覗き、一同大爆笑するシーンがあった筈と思ったがビデオにはなかった。勘違いかカットされていたのかもしれない。【S杉山】

いつ見ても見ごたえのある超大作ですね。ノルマンディーに上陸した連合軍の一部である英国陸軍第一特別任務旅団のコマンド部隊の隊長がピーター・ローフォード演じるロバット卿。階級は代将で、スコットランドのフレーザー・クランの17代クラン・チーフ。橋の向こうに釘付けにされた英軍部隊の救出に向かうシーンに登場するパイパーはグラスゴー出身のビル・ミリン。映画には本人が特別出演しました。第一次大戦に従軍した父親のキルトをはき、上陸用舟艇から水に飛び降りた時は冷たかったそうです。スコットランドの部隊には必ずパイパーが同行しますが、弾丸飛び交う最前線にも出て行きます。ミリン氏がこの時に使ったバグパイプはエジンバラ城の戦争博物館に収められています。【Bannockburn】

(2000/11/30) 【S杉山】さんが「史上最大の作戦」中、兵士たちがスコットランド兵のキルトをめくるシーンがあったように記憶されておられますが、これは同作品ではなく、東南アジアが舞台なのですが、私自身もこの映画のタイトルを思いだせずにおります。ご記憶の方、ご一報いただければ幸いに存じます。また、キルトをめくられた兵士を演じたのは、サル・ミネオだったような気がします。数年前まで、戦争映画のリストを持っていたのですが、残念!【Musty Kurihallan】

(2001/2/25) Kurihallan さん、古い映画ですがさすがですねえ。東南アジアですか。ちょっと探してみます。あっちにもけっこう変なスタックあるんですよねえ(笑)。【S杉山】


パットン大戦車軍団 Patton
1970年 アメリカ 169分
フランクリン・J・シャフナー監督 ジョージ・C・スコット カール・マルデン ステファン・ヤング マイケル・ストロング フランク・ラティモア ジェームズ・エドワーズ ローレンス・ドブキン マイケル・ベイツ ティム・コンシダイン

敵機の機銃掃射にピストル一丁で立ち向かっちゃったり、恐怖で震えている兵士に「この臆病者めが!」とピストルを抜きそうになっちゃったエピソードで有名な、猛烈将軍パットンの伝記的映画でアカデミー賞受賞作品。ストーリー前半、シシリー島上陸作戦で英軍モンゴメリー将軍とメッシナ陥落一番乗りを争うが、一番乗りは俺達だとばかりバッグパイプ隊(Scotland the Braveを演奏)を先頭に英第8軍が広場までパレードしてくると、パットン将軍以下米第7軍が整列して待ち構えているシーンがあった。このバッグパイプ隊を先頭に進軍するのは、映画やパレードの時だけの話ではなく、歴史的に見ても立派な(アナクロな?)実戦戦法の一つらしく、その狙いは敵に恐怖心を与え、自軍の士気を高めるというもの。実際、武器も持たずに先頭を行く英国軍楽隊の戦死率はかなり高かったそうで、それだけにプライドも高かったし今でも高いらしい。フォークランド紛争や湾岸戦争の多国籍軍でも実戦部隊の一つとして派遣されたそうです。【S杉山】

パットンのライバルで、ヨーロッパ戦線最大の英雄が、スコットランド人のモントゴメリー将軍。今頃になって「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」の嵐の夜にアリソン・ドゥーディと2人でドイツ軍の城の扉を叩くシーンで、ハリソン・フォードはこのモントゴメリー将軍の物真似をしていたのか!とわかった。パットンは、どこの国でもこんなキ×××どもが戦争をしていたんだ、という見本みたいな人物で、観る者を映画の画面にぐいぐい引きつけながら、観ているうちに戦争というものにうんざりしてくる、出色の反戦映画。アカデミー作品賞、監督賞、主演男優賞(ジョージ・C・スコットが辞退したのも当然だろう、パットンはそれほど嫌な人物として完璧に演じられた)、オリジナル脚本賞、他各賞総なめ。コッポラが脚本に参加している。なお、アフリカ戦線の戦車戦シーンに使われた実写フィルムは、当時従軍カメラマンをしていたセックス映画の巨匠ラス・メイヤーが撮影したそうだ。【マン】


鷲は舞いおりた The Eagle Has Landed
1977年 アメリカ 123分
ジョン・スタージェス監督 マイケル・ケイン ドナルド・サザーランド ロバート・デュヴァル ジェニー・アガター ドナルド・プレザンス アンソニー・クェイル ジーン・マーシュ スヴェン・ベルティル・トーベ ジョン・スタンディング ジュディ・ギーソン トリート・ウィリアムズ ラリー・バグマン

ジャック・ヒギンズの戦争スパイものの映画化。ストーリーは休暇中のチャーチル首相を英国内で誘拐しドイツまで連行しようというもの。主人公マイケル・ケイン演じるシュタイナー大佐を援護する、アイルランド人の大学講師兼IRA兵士リーアム・デブリン役にドナルド・サザーランドが扮する。英国内での潜伏作戦中に地元の女の子と仲良くなったりして、そんな場合じゃあないだろ!しかしそれも一つのアイリッシュらしさかも?しれない。原作にはこのリーアム・デブリンを主人公とする続編も出ていて、ユーモアとインテリジェンス溢れる役に密かなファンも多い。【S杉山】


針の眼 Eye of the Needle
1981年 イギリス 112分 R
リチャード・マーカンド監督 ドナルド・サザーランド ケイト・ネリガン イアン・バネン クリストファー・カゼノヴ フィリップ・マーティン・ブラウン

ケン・フォレットのミステリーものの映画化。ドナルド・サザーランド演じる独軍スパイ(ここでもまた作戦中に仲良くなっちゃう!)が味方のUボートと落ち合う場所が、スコットランドの「ストーム島」沖という設定。(実際にはどこだか分からない)嵐や荒波といったシーンが多く、ストーリーも含めて全体的にどんより重苦しい雰囲気だが、クライマックスでの荒涼とした島の景色がいかに もスコットランドといった感じ。【S杉山】


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